眼鏡・・・眼鏡・・・@山陽新幹線

更新が滞っている。

これまで、ブログには読んだ本について書いている。

一日一つ書くとすると、早晩書くこと(読んだ本のストック)がなくなる。

決して読書のスピードは速くない。

一日一冊などまず無理だ。集中力がもたない。

文章を書くにも、結構時間がかかる。

一つアップするのに1時間はかかる。

読むのが遅く、書くのも遅い。

というわけで、更新が滞った。

これからは、無理のないペースを見つけたい。

先週末は、読書をして、映画を一本観た。また感想を書こう。

インプットとアウトプット、両方のバランスをとりながら。

 

今日は、本を離れて、旅先であったことを書きたい。

一人旅をするようになって、4,5年経つだろうか。友人と時間を合わせることが難しい(億劫)、観光地巡りをしたくない、食べ物に興味があまりない。そんな理由から一人旅をしている(何で旅行行くねん?と突っ込まない)。そうすると移動時は本を読むことが多くなる(もちろん寝ることも)。

去年、博多(相撲観戦)、広島(25年ぶりに何となく)に行った時の事だ。博多で相撲を観て(相撲人気でチケットが取りにくいとはいえ、九州場所は平日なら簡単に手に入る)、翌日新幹線で広島まで。車中では博多駅丸善ジュンク堂(駅直上のアミュプラザ博多内にあって便利、見やすい、品揃え抜群)で買い求めた向田邦子さんの「無名仮名人名簿」を読むつもりだった。

 

無名仮名人名簿 (文春文庫)

無名仮名人名簿 (文春文庫)

 

 

ところがどうしたものか、眼の調子がすこぶる悪い。そもそも旅行前から眼の調子が悪く、普段使っている眼鏡とは違う、少し度が弱い眼鏡をかけてきていた(眼鏡をお持ちの方何本持っていますか?5本も持っています)。

 

 

それでも調子が悪いものだから、眼鏡を膝の上に置いて本を読んでいた(普段はやらない。胸ポケットに入れる)。だが、頭まで痛くなってきて諦めて寝てしまった。そして広島駅の直前で目覚め、広島駅に降りようとした。広島は今も昔も修学旅行生が多く(欧米の方も多い)、そういえば小学生のころ来て以来だなぁと感慨に耽っていた。果たしてホームに降り立つとやはり、修学旅行生が多い。だが、何となく眼が良く見えない。(視力は0.4くらいなので何となくは見える)何だろうと顔を撫でてみると眼鏡がない・・・。ポケットにもない。どうやら落としたらしい。ホームには新幹線がまだいる。だが、取りに行ったら間違いなく次の福山駅まで行くことになる。呆然と新幹線を見送るしかなかった。遺失物を届けるしか道はない。最低限、乗っていた電車の番号と車両、座席位置(チケットにすべて書いてある)、眼鏡の形状、どこにありそうか(座席の下)を説明したら、調べて連絡をくれるとのこと。あった場合は新大阪での預かりになる(次の日行くので問題ない)そうな。結構時間がかかるかな、これから裸眼で観光するのか?とか考えているうちに(15分ほどで)電話がかかってきた。「あったので新大阪での預かりになる」とのこと。山陽新幹線素晴らしい。わざわざ眼鏡一つのために走っている新幹線の車掌に連絡を取ってくれ、すぐに連絡をくれるサービスには本当に頭が下がる。(大切な眼鏡でした、本当にありがとうございます)丁重にお礼を言って、今日かけるべき眼鏡の調達をすることにした。調べてみると、徒歩0分、広島駅直上に眼鏡を新幹線で落とした人のためにjins」があった。「jins」はたったの30分ほどで眼鏡を作ってくれる。何て世の中は便利になったのだろう。かくして、保有する眼鏡は6本になったが、無事に広島の街を観ることができた(翌日の厳島神社水没するんじゃないかと言う勢いで局地的豪雨情報がでていたけれど)。

旅に出ているときは普段とは違う環境だ。ましてや少し体調が悪かったりすると、落とし物をしたり、思わぬことをしでかしてしまう(普段はものをなくしたりは全くしない)。旅は非日常を楽しむ場ではあるが、普段以上に注意しなければならない。そんな戒めとして、6本目の眼鏡は自室の眼鏡置きに鎮座している。