デザイナーが語る。
VISIONARIES
ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学
ファッショニスタ(あんまり好きじゃない呼び方だ、いちびってるみたいだし)なら一読の価値ありかと・・・。
- 作者: スザンナフランケル,Susannah Frankel,浅倉協子,長岡久美子,谷川直子,春宮真理子
- 出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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服好きな人は多いと思うけれど、デザイナーのインタビュー集を手に取る人はそれほど多くないかもしれない。確かに服は着てなんぼのものだ。作品を着て、デザイナーの想いを感じられればそれだけが全てだ。
だがしかし、好きなデザイナーのことは知りたい。好きな服を作ってくれたその想いに触れたい。それに応えてくれるのがこの本だ。23人のデザイナー(これが本当に豪華・豪華・豪華)が出ている。着たことのあるデザイナーもいれば、とても手が出ないデザイナーもいる(サンローランのクチュールとかトム・フォードのスーツとか着たいなぁ)。元々は川久保玲さんと山本耀司さん、三宅一生さんのインタビューを読んでみたくて、手に取った。日本人デザイナーの3人のインタビューも期待以上の面白さだったし、写真もすごく綺麗だった。(あと、三宅一生さんのかっこいいこと・・・)
- 作者: Issey Miyake,Midori Kitamura
- 出版社/メーカー: Taschen America Llc
- 発売日: 2012/10/15
- メディア: Flexibound
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インタビュー集の良さと言えば、もともとは興味がない、知らないデザイナーの話を読めることだ。フセイン・チャラヤン(未だに服を見たことがないな、でもすごいですよ)やアズディン・アライヤ(同じく)のインタビューは意外な発見だった。ジュンヤ・ワタナベ、マルタン・マルジェラは結構ミステリアス(シャイなだけかも)だし、トム・フォードはやはりスターだ。
そして、残念なことにもう話を聞くことができないデザイナーも収録されている。
イブ・サン・ローラン、アレキサンダー・マックイーン。稀有な才能を持った二人のインタビューは文化史・ファッション史にとって価値あるものだ。
服好きは服を着るだけで満足だと思う。デザイナーも特に何かを語る必要などない。想いをクリエーションに託すことが全てと言っても過言ではない。
でもちょっとマニアックだけれども、本に手を出してください。デザイナーの想いを知れば、もっと服が好きになるし、服を大切にするようにもなりますよ。